私がドップリとラグビーにハマるきっかけとなった試合、それは今でも記憶に残っています。
ラグビーは高校の体育の授業でしたくらいで、あまり接点のない競技でしたが、その体育でしていたラグビーで、少し魅力を感じ始めてはいました。
それは今から約30年前の事。
私は友人の家でラグビー全国社会人大会の決勝戦を観ていました。
当時、神戸製鋼は社会人ラグビーを2連覇していて、まさに上り調子だったような記憶があります。(記憶が薄らいでいて、もしかしたらそうではなかったかもしれません)
林さん、大八木さん、平尾さん、大西さん、綾城さん等々、素晴らしいメンバーがいて、試合前は『神戸製鋼が勝つやろ』と思いながら観ていました。
この日の三洋電機はディフェンスが非常に良く、鬼気迫るものがありました。
神戸製鋼も華麗な攻撃を繰り広げるも、三洋電機の素晴らしいディフェンスで得点を許しません。
得点は16−12で三洋電機がリードしている状況で、後半35分すぎから、神戸製鋼の怒涛の攻撃。
三洋電機も必死のディフェンス。
勝負はインジュリータイムへ。
インジュリータイムに入っても攻め手に欠ける神戸製鋼。
だが、その時はやってきました。私がラグビーにドップリハマった瞬間です。
ラストワンプレーぐらいの時間(当時はタイムキーパー制ではなく、レフェリーの時計が試合時間でした)にハーフウェイライン付近のラックから右に展開して、最後はイアン・ウイリアムスの独走トライ!!(当時はトライが4点だったので16−16の同点)トライ後のコンバージョンをしっかりと決めて18−16で大逆転勝利を飾り、3連覇を達成した、という試合。
↓ ユーチューブに上がっていました。
https://www.youtube.com/watch?v=VzI7VTJQS_w
リアルタイムで観ていたので、ハラハラドキドキしながら観ていたことを覚えています。インジュリータイムに入り、一時は三洋電機がピンチを脱した時には『もうだめかぁ』と思ったんですが、選手たちは全く諦めておらず、これだけの激戦の中でも冷静に判断が出来ていたようです。(後にテレビ番組で選手たちが『冷静に試合をみれていた』というインタビューで答えていました)
試合後、私は号泣していました。
初めてラグビーを見て涙を流しました。
その後、ラグビーを見て涙を流した試合は、2015年ラグビーワールドカップで南アフリカから勝利したときです。
あれから30年、ルールもスキルも変わりましたが、ラグビーを愛してやみません。